昨年から温めていた『パハル・フェスタ』、その第一回が4月29日(金、祝)、法華院温泉山荘を会場として開催された。

 呼びかけのチラシには、「GW初日は九重・法華院に集合!『パハル・フェスタin九重』 
九重で山の環境と安心登山を考える」と書かれている。

「パハルって?」、どんな意味か尋ねると、ネパール語(サンスクリット語)で「山」、ヒマラヤの高く険しい「岳」に対し、「たおやかな山」を意味するとのこと。後日、サンスクリット語を専門とするIさんから、「パハール」のほうが現地音に近いというご指摘があった。
パハールの他に「山」を意味する言葉に、「パルヴァット」と「ギリ」があるとご教示も頂いた。ナンガパルヴァット、ダウラギリ、ニルギリがぱっと頭に浮かぶ。ありがとうございます。ともあれこの催しが、なにか新しいイメージで開催にこぎ着けられたのは、「パハル」というお洒落なネーミングに負うところが大きい。Tさんのヒラメキには感謝大である。

 山のトイレや自然環境、増え続ける山岳遭難事故など、大切な山のことをみんなで考えようという呼びかけに、百人近い方が応えてくれた。
 16時、東日本大震災で亡くなられた方々と、この3月他界された「坊がつる賛歌」の作詞者、松本徰夫さんに黙祷を捧げてから、パハル・フェスタを開会した。司会進行は実行委員長の渡部秀樹さん。

 第1部は、「岩崎元郎と山のトイレ・環境を考えるフリートーク」
 携帯トイレやマイナーなエリアのトイレの設置や維持管理の問題など、貴重な意見を頂いたが岩崎の不慣れと時間不足で意見を集約し切れなかった。次回に持ち越しのテーマになった。

 第2部は、「映画『遭難・谷川岳の記録』上映と、「安心安全登山」を考える。
 1958年岩波映画社の長編記録映画で、いまの若い登山者に一度見て貰いたい貴重な映画である。この映画を映写できただけでも、パハル・フェスタ開催の甲斐はあったと思う。

 第3部は、「九重の今昔を語り、山の歌を楽しむ」
 「坊がつる賛歌」のもう一人の作詞者、梅木秀徳さんに「坊がつる賛歌」を作詞した頃のエピソードを語って頂いた。そして「あそBe隊」登場。代表の薄井良文さんは阿蘇の山岳救助隊の隊長さんでもある。法華院温泉山荘の食堂は、歌声喫茶に早変わり。楽しく盛り上がり、最後にみんなで「坊がつる賛歌」を大合唱して、21時30分お開きになった。

 パハル・フェスタ実行委員会は、第二回開催に向けて準備スタートである。




「第一回パハル・フェスタin九重」の報告







































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